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  3. 【第二回】年齢を越える3x3(スリーエックススリー)の魅力(名古屋ダガヤ代表 延田大輔さん 3x3プレイヤー かるさん 純太さん)

2022年12月30日

【第二回】年齢を越える3x3(スリーエックススリー)の魅力(名古屋ダガヤ代表 延田大輔さん 3x3プレイヤー かるさん 純太さん)

早いもので、明日は大晦日ですね。
皆さんの2022年はどのような年でしたか?
来年は中国の杭州で第19回アジア競技大会が開催される予定です。
来年、そして2026年の第20回アジア競技大会に向けて、さらにもっと未来へ。私たちは、スポーツとどのように関わっていけば良いのでしょうか。
前回に引き続き、「ASIAN GAMES NEWS」(大会通信)VOL.4(PDFファイル)でも特集した、愛知県で老若男女や国の壁を越えた3x3(スリーエックススリー)を通しての地域貢献等を目指し、活動を行っているNPO「名古屋ダガヤ」の取材を通じて、組織委員会のすーさんがそのヒントを探ります。
是非、「ASIAN GAMES NEWS」(大会通信)VOL.4(PDFファイル)とあわせてご覧ください。


※写真撮影時のみマスクを外しています。


 
組織委員会 すーさん(以下 すーさん)
名古屋ダガヤ代表の延田さんにお尋ねします。皆さんの大会に参加するチーム編成はどのようになっていますか?

名古屋ダガヤ代表 延田大輔さん(以下 延田さん)
3x3は1チーム4人でエントリーをします。これは年齢、性別、国籍も関係ありません。
どのチームを見ていても、個性的なチームが多いですよ!
私たちが行っている大会では4人ではなく、6人でのチーム構成にしています。また、女性や子どもは1シュートでの得点が違うなど、楽しんでもらう要素も多くしています!

すーさん
3x3のトッププレイヤーになるには、どうすればよいでしょう?

延田さん
まだまだ競技人口が少ないスポーツなので、プロを目指そうと思えばほかの競技よりも近いかもしれませんよ(笑い)
また、FIBA(国際バスケットボール連盟)のポイントは、プレイヤー個人に付与されます。従って、ランキングという客観的な指標で序列が決まりますから、オリンピックも狙いやすいです! 

すーさん
アジア競技大会に向けて、取り組みたいと思っていることはありますか?

延田さん
地元名古屋で世界的な大会が開催されることは、本当に素晴らしいことだと思います!
今のチームでも出場を目指せる子はいるので、その後押しをしたいです。
それがプレイヤーのモチベーションや、レベルアップにつながると思います!


 
すーさん
3x3プレイヤーのお二人にお尋ねします。バスケットボール、3x3の歴を教えてください。

かるさん
26歳の時に、何かスポーツを始めたいと思い、会社の同僚とバスケットボールを一緒に始めたのがきっかけです。学生時の授業ではバスケットボールをやったことがありましたが、本格的にスタートしたのはその時です。だからバスケットボールは30年やっています!
3x3歴は5年ぐらいです。52歳のとき、日本に本格的に3x3が広がり始めてからですね。

純太さん
僕は小学校3年生のときにバスケットボールを始めたので、7年目になります。3x3は中学に入ってからなので、3年目ですね。クラブの先輩から誘われたのがきっかけです。

すーさん
3x3の面白さは、どのようなところでしょうか?

純太さん
やはり、展開の速さやシュートの気持ちよさです!
3x3は5対5では回ってこないポジションもできるので、プレイ自体の面白さがあります。
バスケットボールと似ていると思われていますが、プレイヤーにとっては全く違う面白さや感覚があります。僕はバスケットボールと3x3は、違うスポーツと思ってやっています!

かるさん
バスケットボールと3x3が全然違うスポーツというのは同じ意見ですね。やっぱりシュートの気持ちよさなど、バスケットボールでは味わえない感覚があります。
また、気軽さとエンジョイ要素が多いというところが3x3の特徴だと思います。
5対5は人数や場所的にもハードルが高い、また年齢や性別もそろえないとできませんが、3x3ではそんなことはありません。老若男女が一緒に試合ができるという面白さがあります。だからこそ、コミュニケーションがとりやすいんだと思います。


 
すーさん
お二人はどれぐらい練習されていますか?

純太さん
僕は普段バスケットボールの部活動もやっています。
3x3は、毎週木曜日にチーム練習が開催されるので、週に1回程度です。

かるさん
私は週4回やっていますよ!

すーさん
週4回!?これだけコンスタントに、長く続けられる秘訣はありますか?

かるさん
まずは、怪我をしないということだと思います。
やはり怪我をしてしまうと、活動を控えるきっかけになってしまいますからね。
私も最近、いろいろな本や参考書で勉強をして、今までになかった基礎練習を取り入れました。体の柔軟性を維持できるようなトレーニングを取り入れていて、調子いいですよ!
「俺のピークは60歳だから、みんな覚悟しておけよ!」なんて仲間に言うこともありますが、本気で、まだまだ現役で技術を磨いていきたいと思っています。
でも、一番の秘訣は一緒にプレイする仲間の存在です!
ときにライバルで、ときに支え合うチームメイトがいるから「彼らと一緒に、もっと続けたい」との意欲が高まります。


 
すーさん
アジア競技大会が2026年に愛知・名古屋で開催されることは知っていましたか?

かるさん、純太さん
すみません、実は詳しく知りませんでした…。
まだ私のように詳しく知らない、という方が多いと思います。だからこそ、多くの方に知ってもらいたいと思いました。
3x3はまだ競技人口も少ないので、チャンスがある選手にも知ってもらいたいと思います。

純太さん
2026年であれば、僕にも出場するチャンスがあるということに気付きました!
もっと練習して上手くなって、出られるなら出場したいと思いました!
これを目標に、アジアや世界でも活躍できる選手を目指したいです!


 

ときにライバルで、ときに支え合うチームメイトがいるから、「彼らと一緒に、もっと続けたい」と強く思う。一緒にプレイする仲間の存在が大きな力となる。




■すーさんからの2022年締めくくり
トップアスリートとして、アジア競技大会への出場を目指すことを目標にするプレイヤーと、生涯スポーツとして楽しむプレイヤー、3x3への関わりはそれぞれ異なります。しかし、今回、一緒にプレイすることを通じて、ひとつのボールをめぐり仲間とともに「楽しんでいる」という事は根底に流れる共通の思いだということを強く感じました。
アジア競技大会でも、トップアスリートの全力のプレイを通じ、「スポーツの力」が私たちに様々なことをもたらしてくれるはずです。
2026年の大会開催に向けて、「する・みる・ささえる」それぞれの立場から、ひとつになって、大会に関わることができる機会を増やしていきたいと感じました。
それでは、皆さまよいお年をお迎えください。


<全二回 完>



【第一回】国境を越える3x3(スリーエックススリー)の魅力(名古屋ダガヤ代表 延田大輔さん 3x3プレイヤー ジャンさん マルコスさん リョウさん Eさん)

「ここで、ひとつに。」インタビュー一覧
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